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飛び飛び日記Ⅱ

雑食性老人のあれこれありのブログです。「アート」「天文」「散歩で発見」「生活上の出来事」など、いろいろ書いています。  水・日曜日と祝日は休みです。おいで下さりありがとうございます。ついでにHP「アツガーリンのページ」へも、、、。

柳田国男「明治・大正史 世相編」

柳田国男 明治大正史

 青空文庫用に引き受けた「柳宗悦」と「柳田国男」は面白いらしい。柳の方は今は「工芸の道」を打ち込んでいるがこれは「工芸論」で余り面白くないようだが柳田の方は「世相史」だから「へえ」ということにしばしばぶつかる。
 例えば今何気なく開いたところでは「人力車」について考察されている。そもそも人力車なるものは日本の発明品で、横浜辺りの外人の馬車から思いついたものらしい。力があるものなら誰でもつける職業で、自由業だったので、東京に集まってきた力持ちの一つの就職先だった。初めの内は落ちぶれ武士とか、あぶれた雲助などが従事したが、ついには流行ってきたので「人力車」を造る製造業者も現れる始末と成った。新車競争のように多種たような人力車が生産された。
 鉄道や自動車、自転車の急速な発達で、その姿は徐々に見られなくなった。
 フォトはその記載のある講談社学術文庫。
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コメント

そうですか。柳田のものは日本人とはを知るのには最適な物の一つと言われているでしょう。後に「常民」とかいう言葉が宮本常一によって提唱され柳田民俗学の大きさと偉大さが広く知れ渡りますね。
私は柳田の「民間口承」を集めたものが好きです。グリムのようで、、。
まあエリート官僚だったのに庶民に心を寄せて丹念に、伝承などを集めて農政まで影響を集めた大偉人ですね。
2013-04-04 Thu 22:23 | URL | アツガーリン [ 編集 ]
版権が切れて柳田のものも一斉に文庫などで出て来ましたね。柳田のものは視点が普通の人に向いていて面白いですね。
2013-04-02 Tue 11:36 | URL | アツガーリン [ 編集 ]
期せずして、私も、柳田國男さんの「遠野物語」を読んでいました。時間が経っても色あせない名著でしょうか。
2013-04-02 Tue 00:15 | URL | なりひら [ 編集 ]
何かきっかけだったのかは思い当たりませんが、高校生のころに柳田国男をかなり読みました。
残されている生家へもいきました。
今日のお話、興味深く読ませて頂きました。
2013-04-01 Mon 22:43 | URL | satoyama [ 編集 ]

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